2022/10/06 21:46

 2022年4月、新年度に入って「閑谷學」も後半のスタートです。担当の先生が転任されたので、新しい先生がチームに加入。ここから一気に加速したいところでしたが、登り窯の窯焚き大阪での展示会があったため、授業に参加できたのは5月20日(金)のことでした。


 前半に取り組んだ「閑谷学校」と「備前焼」のコラボ作品を作ろう!というプロジェクトに加え、新たに情報発信の企画もスタート。5月6日(金)には伊部の街でフィールドワークを行い、「#伊部いいとこ」の記事を作成しました(写真は構成案)。この記事は、備前焼の里「伊部」の情報を詰め込んだ「伊部本」に掲載することになり、この後も文面や写真を吟味し、記事を完成させました。

 最終発表までのスケジュールも決まり、「閑谷学校」とのコラボ備前焼も完成の目処が立ったところで、この取り組みをどうやって発信するかという話に。効果的な発信にするため、完成した備前焼を閑谷学校へ贈呈するセレモニーを設け、そこをメディアに取材してもらおうということになりました。6月10日(金)の授業は、プレスリリースの作り方について。みんな積極的に取り組んでくれました。

 翌週の授業はセレモニーの予行演習。司会による進行確認や代表者が何をあいさつすればよいかについてを伝授。ここまでくると備前焼がテーマの授業ではなくなっていますが、これこそが大事なことであると強く思っています。良い作品を生み出しても、誰にも知られないなんて寂しいですからね。

 そして6月24日(金)、「公益財団法人 特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会」さんの多大なるご協力のおかげで贈呈式を執り行うことができました。生徒たちの手作り&慣れないことでもあったので、ハプニングもありましたが、それぞれが役割を全うし、素晴らしいセレモニーになりました。

 食堂では贈呈した作品に料理を盛り付けていただき、みんなで美味しくいただきました。閑谷学校の新たな名物になると嬉しいですね。今はコロナの影響で、オードブルの形は取られていないため、プレートの登場はもう少し先になるそうですが、箸立ては早速使っていただいているとのことです。


 贈呈式の様子は、山陽新聞さんに取り上げていただきました。生徒たちの頑張りをカタチに残せて良かった、良かった。


 そうこうしているうちに「伊部本」も完成。生徒たちが担当したページがどのようになったのかは、実物を手にとってご覧いただければ嬉しいです。こちらから購入もできますので、気になる方は是非。
( 伊部本付属の備前焼に使える1000円券の使用は9月30日(金)で終了となりましたが、備前焼に使える10%オフ券や備前焼ミュージアムの入館割引券、特別史跡旧閑谷学校の入場割引券は、2023年3月まで使用可能です。)


 そして、残りわずかとなった「閑谷學」の授業は、テスト期間を挟んで準備に2コマ。いろいろとやりすぎたので、取り組みを上手くまとめることができたのか否か。発表会は7月15日(金)に行われました。招待状をいただいたので、生徒たちの頑張りを見届けるべく会場へ…。


 備前焼チームは最後のトリで登場。ステージに上がり100人以上の前で発表を頑張りました。しかしながら、やはり色々とやりすぎたのか、限られた3分という時間では伝えきれないという感じでした。色々やりすぎて申し訳ない…。
 シーズン3では、これまでの取り組みを引き継ぎつつ、「いかに発信するか」を心がけました。一連の活動を通して、生徒たちに何か少しでも感じてもらえたのであれば嬉しい限りです。また、こちらが受ける刺激もなかなかのもので、彼らから得るものもたくさんありました。貴重な機会をありがとうございました。

 今回の取り組みは、岡山県立和気閑谷高等学校の2023年度学校案内にも紹介されました。いろいろな形で「備前焼」というフレーズが登場し、「面白いことをしているなー。」と一人でも多くの方に感じてもらえればと思っています。
『閑谷學 ー総合的な探究の時間ー』 〜Season1〜『閑谷學 ー総合的な探究の時間ー』 〜Season2〜『閑谷學 ー総合的な探究の時間ー』 〜Season3〜〈前編〉



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