2022/10/05 19:15

  

 毎年ゴールデンウィークに行う宝山窯の窯焚き。2022年はいつもより1日遅れの4月30日(日)に火入れを行い、5月7日(土)までの8日間の日程で行いました。今年はレギュラーメンバー2名が都合により参加できず、1名が初日に体調不良というアクシデントにより、直前で窯焚きシフトを組み替えるというハラハラのスタートとなりました。


 そんな中、活躍してくれたのが備前陶芸センターに4月から通う研修生のお二人。一人目はナカムラさん。冗談なのかマジなのか窯の火が焚き手に燃え移るのではと心底気にされたので、バケツの水を準備するという面白スタートになりました。最初は1000度を超える窯の火に圧倒されていましたが、後半には熱さにも慣れ、見事に薪を捌いてくれました。



 続いては、シノザキさん。なんでもチャレンジしてみたい、ということで、溜まった「おき」(薪の燃えさし)をならす「おきかき」や一度に20本近い薪を投入する「大くべ」などをやってもらいました。頑張りの反面、薪の間に隠れていたムカデに噛まれたり、おでこに薪を束ねる針金が刺さったりとなんとも言えない珍事もあったようです。




 窯焚き期間中は、備前市が主催する「春の備前焼フェア」とも重なり、知人家族が窯焚きの見学に来てくれた様子をNHK岡山放送局さんが取材して下さいました。5月4日(水)のお昼のニュースでその様子が流れたこともあり、その後、ニュースを見たという方もたくさんお見えになりました。


 5月5日(木)の夕方からは、左右同時に薪を投入する「横焚き」がスタート。人員が倍必要となるため個性的な助っ人をお願いしました。まずは作品写真をいつも撮ってくれているカメラマンのオガワさん。昨年に続いての参加であり、他の窯でもサポートに入り活躍されているということで、安定の窯焚きでした。また撮影をよろしくお願いします!


 そして、デザイナーのスギハラさん。名刺を作ってもらったり、さまざまなプロジェクトでチラシやHPのデザインをお願いしたりといつもお世話になっている方です。たまたま窯焚きへ見学に来られたので、「明日どうですか?」とオファーしたところ、「やってみたいです。」となったので、難しいことはさて置いて、焚いてもらいました。


 窯焚きは1週間から10日間ほど火を絶やすことなく行うため、1人では到底できません。仲間達の協力あってのものということで、今回は紹介した4名を合わせて、7名がサポートしてくれました。初めてのメンバーもいましたが、本当に頑張ってくれたおかげで、当初の計画通りに窯焚きを進めることができました。

 公開窯焚きを初めて9年目。今年の期間中の来場者は200名ほどでした。メンバーは諸事情により、大幅な入れ替えとなりましたが、窯焚きとは如何なるものかを再確認する良い機会にもなりました。窯出しについても、これまでとは違った趣向となりましたので、次回のブログで紹介したいと思います。




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