2026/01/02 20:31

7月18日(金)から21日(月)にかけて行った角窯(かくがま)の窯焚きは、ここ10年で初となる夏の窯焚き。終わってみるとなかなか壮絶なものでした。

今回焼成した角窯は一部屋だけとはいえ、陶芸体験の作品なども含めると、約900点が窯の中に入りました。いろいろと予定が重なるなかではありましたが、何とか窯詰めも終わり、火入れへ。

窯に火を入れるのはAliceさん(イギリス)。7月2日(水)から宝山窯にお越しいただき、作業を手伝ってもらいながら、作品制作も。「蟹」をテーマにした宝瓶も一緒に作りました。(写真は森敏彰作の宝瓶。Aliceさんは奥で制作中。)

800度を超えるくらいまでは窯の下側の焚口から薪をくべていきます。薪をくべているのはMikaさん(イスラエル)。備前陶芸センターで1カ月通いながら今回の窯焚きに参加してくれました。

窯場は激烈に暑くなるので、スポットクーラーや扇風機を活用して、焚き手の待機場所を少しでも快適にするよう心がけました。クーラーボックスには冷たい飲み物やチョコレートなどのとけちゃうお菓子も準備。

温度が800度を超えてくると、下の焚口から焚くことはやめて両サイドの焚口へ。7月20日(日)にはEmilyさん(オーストラリア)も合流して、徐々に温度を上げていきました。

Emilyさんは5月の登り窯の窯出しの際に、お手伝いをしてくださいました。そのご縁で今回の窯焚きに。せっかくなので作品制作も行ってもらいました。

また、6月の修学旅行で備前へ来てくれた南宇治中学校の子どもたちの作品が焼成されているということで、先生2名もお見えになり、薪をくべていかれました。この暑さ、そして熱さはなかなかだったようです。

さらには、6月のバンコクでのイベントで知り合ったスペイン出身の茶人・宗暁(そうぎょう)さん(写真左)もお見えになり、窯焚きを体験されていきました。この後、美作に移動し美作番茶の作業に参加されるということで…。なかなかアグレッシブな方です。

もちろん日本メンバーも健在。英語が堪能なメンバーが揃ったので、細かい指示や作業についての説明もばっちりでした。写真は右上より、稲井文代さん、上岡真弓さん、篠崎英人さん、金山ソフィさん(時計回り)

窯の温度が上がり、窯焚きも終盤に差し掛かったところで、角窯では初となる「引き出し」に挑戦。

最後の仕上げとなる炭くべを終えて、窯焚きは終了となりました。
今回の窯焚きは、予定より遅くなってしまいましたが、最初から最後まで松割木のみで焼成し、引き出しや炭くべも織り交ぜて充実のものとなりました。
近年では、海外からの参加者や見学者も多く、今後の展開についてもいろいろとアイデアが湧いてきています。ただ、夏の窯焚きはしんどい…。焚くとなった時の環境整備にはまだまだ伸びしろがあるなとも感じつつ、次回はさらにバージョンアップできればと思っています。
(※窯出し)

窯焚きが終わって6日後の7月27日(日)、待ちに待った窯出しとなりました。AliceさんとMikaさんもお手伝いに来てくださり、作業も大変はかどりました。

しっかり薪を使って焼成しただけあって、いつもより深い焼き色になりました。ただ、少し温度が上がり切らなかったところもあったので次回の課題としておきます。次回をお楽しみに。
なお、今回の窯焚きに関わる作業の様子は、森敏彰のInstagramでも紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
・Square Kiln Firing Summer 2025(角窯の窯焚き)
・Square Kiln Opening Summer 2025(角窯の窯出し)
オンラインショップ「hozangama lab.+」
Instagram「備前焼窯元 宝山窯 Bizen Pottery Hozangama」
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