2025/09/14 00:14

12年目の春の窯焚き。年2回となった登り窯の公開窯焚きは春と秋をあわせて通算14回目となりました。4月29日(火)の火入れから、5月7日(水)までの9日間は、海外からも多くの方がお見えになり、本格参戦も3名と大変賑やかなものでした。

海外から本格参戦の3名。(左から)Filipさん(スウェーデン)、Amandaさん(ドイツ)、Ektaさん(イギリス)。お揃いの備前手ぬぐいを頭に巻いて頑張ってくれました!

この3名は、通常よりも多くの薪を投入する「大くべ」や、燃え盛る窯の中から作品を取り出す「引き出し」、焼成の最終仕上げとして作品の周りに木炭を投入する「炭くべ」などにも挑戦!熱さに耐えながら初体験の作業も見事にこなしてくれました!

なかでもAmandaさんは、窯焚きの一か月前である4月3日(木)から宝山窯でお手伝いをしていただき、備前陶芸センターで作品を制作しながら、土づくりや窯詰めにも参加してくださいました。

また、火入れをした4月29日(火)には、韓国からは陶芸家グループ the Korea Ceramic Crafts Association (KCCA)の4名がお見えになり、薪運びを手伝ってくださいました。ありがとうございます!

他には、アメリカ、フランス、イスラエル、オーストラリア、香港からも。見学だけでなく、窯焚きにも挑戦です。

見学者もたくさん。今回の窯焚きでは、日本だけでなく海外からも本当に多くの方がお見えになりました。


そして、窯焚きの日本メンバーは、宝山窯のいつもメンバーと備前陶芸センターの2人、そして、陶芸体験でお見えになった際に話が盛り上がり、本当に窯焚きまで参加してくださったイトウさん(2枚目左上)の8名が参戦。海外勢に負けじと大奮闘です!

工房では、恒例の「窯焚きの仲間たち展」を開催。今回は、稲井文代さん、前田明音さん、篠崎英人さん、上岡真弓さんの作品が並びました。

また、5月3日(土)、4日(日)、5日(月)の3日間は、岡山県北部の新庄村より、32's cafe(さにーずかふぇ)さんが宝山窯へ!オリジナルのドリンクメニューを中心に提供していただきました!遠方よりありがとうございました!

そんなこんなの窯焚きも予定通り5月7日(水)には終了し、最後まで残ったメンバーで記念撮影。今回は最後に時間がかかってしまいましたが、あとは窯出しまでしばらく待つのみとなりました。

窯出しは5月15日(木)に実施。オーストラリアよりEmilyさん(写真左)がお手伝いに来てくださることになり、作業もはかどりました。その後の擦り作業では、Amandaさん、Ektaさんに加え、スペイン出身でデンマーク在住のPepさん(写真右端)もお手伝いに。いろいろな方に協力していただきながら窯出しも着々と進んでいきました。

なお、今回の窯焚きに関わる窯詰めから窯出しまでの作業の様子などは、森敏彰のInstagramでも紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
・Climbing Kiln Firing Begins Spring 2025(窯詰め~火入れ)
・Pulling and Stoking(引出しと薪くべ)
・Stoking the First Chamber(ウドの薪くべ)
・Side Stoking the Second to the Last Chamber(一番からケドまでの薪くべ)

次回の登り窯の窯焚きは、2025年11月19日(水)~27日(水)を予定しています。もちろん公開での窯焚きとなりますので、窯焚きの様子を見てみたいという方は、是非ともお越しいただければと思います!
(公開期間は11月21日(金)~27日(水)、見ごろは23日(日)、24日(月)、25日(火)の3日間となる予定です。)
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