2025/03/30 22:50

 2023年より始まった秋の窯焚き。年2回となった公開窯焚きも春と秋をあわせて通算13回目となりました。10月31日(木)の火入れから、11月7日(木)までの8日間は、ご縁が繋がる窯焚きになり、その後もさまざまなご縁を感じることとなっています。

 まずは、イスラエルの陶芸家Sharoneさん(左)とパートナーのShaikeさん(右)。10月に浅草で行ったイベントで知り合ったお二人ですが、窯焚きの話をすると大変興味を持ってくださり、その後、本当に宝山窯へ!1週間以上にわたって伊部に滞在しながら、窯焚きから窯出しまでに参加され、お手伝いもたくさんしてくださいました。

 窯焚きでは薪をくべるだけではなく、燃え盛る窯の中から作品を取り出す「引き出し」にも挑戦!薪運びもありがとうございました!

 Sharoneさんは工房で作陶も。この時の作品は、2025年度、春の窯焚き(4/30~5/7)で焼成させていただきます!

 また、窯焚き中には、Sharoneさんのお友達で、イスラエルの工房で一緒に窯焚きもしたという陶芸家のTemimaさん(写真右端)が、当時滞在していた丹波から遊びに来てくれました。

 Sharoneさんのご縁はその後も続き、2024年12月には、旅先の唐津で知り合ったというイギリス在住のRishiさん(左)が、2025年3月には、Rishiさんの紹介でベルギー出身のAxelleさん(右)がそれぞれ1週間ほど宝山窯に来てくださり、作陶や作業のお手伝いをしてくださいました。ご縁が繋がりますね~。

 そして、窯焚きの話に戻ると、タイからは、Saraさん(写真右端)とAlexさん(右から2人目)が宝山窯へ。2024年1月にバンコクで行ったイベントに参加してくださったお二人は、現地でティーハウスを経営されており、お茶と備前焼のイベントをしようと話も盛り上がりました。このお話には続きがあり、今年の6月に開催しようと具体的なところに来ています。こちらもご縁ですね~。

 窯場には多くの見学者もお越しいただきました。今回はフランスからお見えの方が圧倒的に多く、アメリカ、オーストリアからも。7割以上が海外からのお客さまでした。インバウンドですね~。

 そして、肝心の窯焚きですが、メインで引っ張ってくれたのはこの3名。左より、稲井文代さん(8:00~16:00)、前田明音さん(16:00~24:00)、佐藤雅國さん(0:00~8:00)。それぞれのパートでしっかりと窯の火を守ってくださいました。

 恒例の「窯焚きイモ」も。ただ、残念なことに二つあったイモ焼き用の容器は昨年の窯焚きで一つが破損し、残された一つも今回の窯焚きでフタがぱっくりと割れてしまいました…。本体は無事だったのですが、次回の「窯焚きイモ」をどうしたものか…。

 正面の部屋(ウド)の窯焚きが終わる11月5日(火)からは二人体制に。経験豊富なメンバーから経験を重ねたいというメンバーまで様々な方が参加してくださいました。

 窯焚きは予定通り11月7日(木)に終了。冷却期間を経て窯出しへと向かいます。

 窯出しは、11月16日(土)から開始予定だったのですが、その前日にフランスから日本の伝統工芸品などを扱う『Maison Wabi-Sabi』のYannさんがお見えになったので、ちょっとだけフライングで窯の中をご覧いただきました。その様子はこちら。Yannさんが紹介してくださっています。また、Yannさんとは話が盛り上がり、次々回、2025年11月の窯焚きでは、フランスからツアーでお客さまをお連れしていただくことになりました。ご縁が次々と繋がります!

 11月16日(土)朝、待ちに待った窯出しがスタート。今回は陶芸体験の作品や注文品などもあわせて2900点を超える数が入っていたため、破損や間違いがないように、時間をかけて少しずつ作業を進めていきました。そして、作品を出し終えた後は、窯内の掃除をして、道具のお手入れ。次回の窯焚きが円滑に進むようここから準備が始まります。そう。終わりではなく始まりなのです!

 なお、窯焚きから窯出し、その後の作業の様子などは、森敏彰のInstagramでも紹介していますので、ご覧いただければ幸いです。
Cleaning the Climbing Kiln(窯掃除)

 次回の登り窯の窯焚きは、2025年4月30日(水)~5月7日(水)を予定しています。もちろん公開での窯焚きとなりますので、窯焚きの様子を見てみたいという方は、是非ともお越しいただければと思います!

(公開期間は5月1日(木)~7日(水)、見ごろは3日(土)、4日(日)、5日(月)の3日間となる予定です。)



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