2024/03/07 09:48


 2023年9月15日(金)、ユネスコスクール認定校で学ぶ世界8カ国(イギリス・オランダ・ベルギー・ポーランド・ガンビア・オマーン・シンガポール・韓国)の子どもたちと関係者、48名が備前へやって来ました。
 主な目的は、備前焼について学ぶこと。日本遺産である閑谷学校での備前焼研修と伊部での工房見学を実施し、宝山窯はそのコーディネートをさせていただきました。


 (11:20)到着。2部構成の前半は、特別史跡旧閑谷学校を会場に、史跡の見学と備前焼制作を行いました。高速道路のトンネルが事故火災の影響で通行できないということもあり、到着は20分遅れ。京都から早朝に出発しての移動ということもあり、少々お疲れの様子も見受けられました。


(11:40)入所式と岡山県青少年教育センター閑谷学校の香山 真一 所長による、閑谷学校についてのお話。英文の資料を配布しての略式講座となりました。本来であれば、国宝である講堂の中で論語学習をしたかったのですが、あまりにも時間が無いということで、見学のみに。これは実に残念…。


(11:55)講堂見学と史跡散策。全員しっかりと二重履き用の靴下を持参してきたということで、時間が無いながらも講堂内に入っての見学と、研修センターまでの移動で史跡内を少しだけ散策しました。手水にも興味を持ってもらえたようです。


(12:30)場所を史跡から教育センターに移して昼食タイム。お弁当は大阪屋食堂さんが手掛けてくださり、「いただきます」と「ごちそうさま」についての話を、田中雅裕さん(大阪屋食堂)がしてくださいました。


 大阪屋食堂さんには、アレルギーやハラル、ベジタリアンなど、多様な要望にも応えていただき、子どもたちの中には、日本らしくお箸に挑戦する子や豪快におにぎりをつまんで食べる子などもおり、それぞれが「おにぎり弁当」を楽しんでくれました。


 また、大変お忙しい中、備前市の吉村 武司 市長も駆けつけてくださり、参加者へ向けて、市や備前焼についてのお話などをしてくださいました。


(13:10)昼食の後は備前焼レクチャー。備前焼作家の篠崎英人さんが担当してくださり、流暢な英語で備前焼の歴史や特徴、制作技法などを紹介しました。途中に織り交ぜた4択クイズは好評で、参加した子どもたちから大人まで、なかなかの盛り上がりを見せました。


(13:30)粘土を渡して制作開始。それぞれが、今回のテーマである「茶盌」づくりに取り掛かります。制作指導は、備前焼作家の瀧川卓馬さん、坪井克浩さん、戸田邂さん、稲井文代さん、篠崎英人さん、宝山窯の森敏彰で行いました。






 制作終了後は、各自作品にサインを入れ、シートに必要事項を記入したうえで、テーブルに並べていきました。作品が並ぶことにより、ちょっとした品評会と撮影会に。よい思い出になったことは間違いないようです。


(14:30)退所式。前半最後の締めくくりは、入所式と同じく、岡山県青少年教育センター閑谷学校の香山 真一 所長にお話をしていただきました。

 到着から約3時間。前半は、備前焼制作に重きを置いた、なかなか詰まったスケジュールとなりましたが、後半は、伊部に移動しての散策となります。そして、その行く先は何と!人間国宝の伊勢﨑淳先生の工房と窯場なのです!

 備前市役所の職員の方々や備前市観光ボランティアガイド協会の皆さまにもご協力をいただきながら進めた後半については、UNESCO School in 備前〈後編〉に記していきたいと思います。今しばらくのお付き合いをよろしくお願いいたします。




オンラインショップ「hozangama lab.+」

Instagram「備前焼窯元 宝山窯 Bizen Pottery Hozangama」

Facebook「備前焼窯元 宝山窯 Bizen Pottery Hozangama」