2024/06/20 17:09

毎年ゴールデンウィークに行っている宝山窯の窯焚きも今年で11年目。昨年は秋にも行った関係で通算12回目の公開窯焚きに。4月30日(火)の火入れから5月7日(火)までの8日間は、多くの出会いに溢れた窯焚きとなりました。

今年は4月10日(水)より、スペイン・バルセロナで陶芸を学ぶヌリア・イシイさんを約1か月半の間受け入れ、土づくりから作品の制作、窯詰め、窯焚き、窯出しなどの作業を通して、備前焼について学ぶことのできる機会を提供させていただきました。宝山窯の作業を手伝ってくれている助っ人たちとも良い雰囲気で、作業もすこぶるはかどりました。

窯詰めは若干遅れましたが、火入れはほぼ予定どおり。5月1日(水)からはイギリス・オックスフォードからエクタ・バグリさんが合流し、国際色豊かな窯焚きがスタートとなりました。(左から2人目がヌリア・イシイさん、3人目がエクタ・バグリさん)

スペインとイギリス、2人のインターン生を受け入れるということでメディア取材も賑やかに。TSCテレビせとうちさん、OHK岡山放送さん、RSK山陽放送さん、NHK岡山放送局さんと4社ものテレビ局にお越しいただきました。

(左上より時計回りに)RSK山陽放送「RSKイブニングニュース」、TSCテレビせとうち「ななスパBIZ」、OHK岡山放送「OHKニュース」、NHK岡山放送局「岡山ニュース『もぎたて!』」

また、昨年に引き続き、備前焼のうつわでコーヒーを提供してくださる「Sprout Coffee」さんも5月3日(金・祝)と4日(土・祝)の二日間、特別に出店していただきました。好評の古備前大甕スタンドも。

窯焚きを手伝ってくれる仲間たちによる作品展も開催。今回は(左より)、篠崎英人さん、前田明音さん、稲井文代さんの3名の出品となりました。

窯焚きでは、ヌリアさん、エクタさんに加え、備前に長期滞在中のマティ・レバンドフスキさん(イギリス・写真左)と、アレックス・ムーアさん(ニュージーランド・写真右)も飛び入りで参加し、窯場も大盛り上がり。マティさんが盛り上がりすぎて膝をヤケドするアクシデントもありましたが、順調そのものの窯焚きでした。

ヌリアさんとエクタさんは、薪をくべるだけでなく、燃え盛る窯の中から作品を取り出す「引き出し」や、木炭を作品にふりかけていく「炭くべ」にも挑戦。窯の両サイドから細い割木を投入する「横焚き」では薪の投げ方に苦戦もしていましたが、限りある窯焚きの中でさまざまな体験をしていただきました。

日本勢も負けずに。メインで頑張ってくれたのは、(写真左上より時計回りに)稲井文代さん、篠崎英人さん、前田明音さん、高橋俊晴さんの4名。安定の稲井さん、篠崎さんに加え、経験を積む前田さんと高橋さん。指示を受けたことをただこなすだけでなく、窯の状態を見ながら自分で判断し、行動に移すことができるかどうか。任せることが彼らの経験になるので、意見交換はしますが、細かいことは指示しません。ある意味で、宝山窯の窯焚きのハードルは高いのです 笑

そして、忘れてはならない恒例の「窯焚きイモ」も。かなりの安定感が出てきました。

5月5日(日)の夕方にはウド(正面のドーム状の部屋)の焼成が終わり、一番(一つ後ろの部屋)の焼成へ。窯の中に投入する割木は細いものになり、2人1組で窯の火を守ります。

今年の備前陶芸センター・研修生枠は、(写真左上より時計回りに)達さん、長谷川さん、山本さん、永澤さんの4名。4月にセンターに入って、5月にいきなりの窯焚きにはなりますが、経験者の相方の指示を聞きながら頑張ってくれました。この経験をこれからの研修にも活かしてもらえればと思います。


見学者は、日本各地はもとより、イギリス、フランス、スイス、アメリカ、ニュージーランド、ブラジルなど海外からも。窯焚きに吸い寄せられるかのように、多くの方にお越しいただきました。ヌリアさん、エクタさんも説明係に一役買ってくださいました。

11年目(通算12回目)の公開窯焚きは、そんな形で5月7日(火)に、2時間ほど遅れを取りましたが、ほぼ予定通りに終了。窯出しを待つことになりました。

そして、待ちに待った窯出しは5月18日(土)に実施。午前中は、ヌリアさん、エクタさんに加え、備前陶芸センターより達さん、長谷川さん、永澤さんも加わり、驚異的なスピードで作業が進みました。

午後からは、(写真左より)マティさん、エクタさん、木村くん、アレックスさんが作品を磨く作業を行ってくれました。この日がお手伝い初日の高校生・木村くんにとってはとても刺激的な一日だったと思います。

また、中国に向けてのライブ配信も実施。備前焼や作品について説明だけでなく、質問に答えるコーナーも交えて充実の内容になりました。

今年もいろいろあった公開窯焚きですが、少しずつ作品の手入れも進み、ギャラリーにも新作が登場しています。備前へお越しの機会がありましたら、是非手に取ってご覧いただければと思います。
次回の登り窯の窯焚きは10月30日(水)~7日(木)を予定しています。すでに海外から窯焚きに参加したいという問い合わせがあり、どうなることかと今からワクワクしておりますが、どさくさ紛れにぜひ遊びに来てください!皆さまのお越しをお待ちしております。
(公開期間は11月1日(金)~7日(木)、見ごろは3日(日)、4日(月)、5日(火)の3日間となる予定です。)
オンラインショップ「hozangama lab.+」
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