このたび横浜髙島屋では、森 泰司 先生の新作展を開催いたします。

先生は１９４７年備前焼 窯元六姓 寺見家の直系 森 宝山 先生の長男に生まれました。

国内外の公募展にて受賞を重ねられ、１９９９年 陶芸ビエンナーレ’９９グランプリ受賞、２０００年には第１回岡山芸術文化賞でグランプリを受賞されました。

２０１７年には、作陶５０周年の節目を迎えられ、横浜髙島屋での個展も今展で１３回目の開催となります。

一方で現在、自然災害、コロナ禍により、私たちの生活は大きく変化しています。その中で、備前の土の特徴を存分に活かし、おおらかで豊かな形、確かな造形による森先生の作品は私たちにやさしく寄り添い、観ている私たちを自然の恵みとその光に導いてくれるようです。

さらに、焼成技法にこだわり、２度３度焼成する作品には、いくつもの魅力を発見することができます。

備前焼１千年の伝統と挑戦から生まれる作品を、どうぞこの機会にご高覧くださいますようお願い申し上げます。

２０２１年９月吉日

髙島屋美術部

このたび、横浜髙島屋 美術画廊に於きまして〔第１３回〕作陶展を開かせて頂くことになりました。

今回は広島県神石郡神石高原町に築いている窯で焼き上げた作品を中心に出品します。

６月２４日に窯の火入れを行い、７月３日に焼き上がりました。

この新作に加え、備前の窯で焼き上げた作品も出品します。

備前焼伝統の無釉焼締にこだわり、土味のおもしろさと焼成による変化、そして備前粘土独特の可能性を探りながら仕事を進めています。

どうぞご高覧くださいますようお願い申し上げます。

２０２１年９月吉日

森　泰司

１．壷　径33.5×高さ27.5cm