＋ 閑谷學

　岡山県立和気閑谷高校が実施する地域総合学習「閑谷學」。講師として伺った２０２０年度は「備前焼を盛り上げる方法を考え、実践しよう！」というテーマで、男子４名、女子４名の計８名が受講してくれました。
　備前焼の現状や課題をみんなで話し合い、解決策を考えた結果、「焼き締めで釉薬を使わない焼き物だからこそ、あえてカラーリングを施した新しい備前焼を作ろう！」ということになりました。
　市販の絵具や釉薬を使えば簡単なことですが、そうではなく、地域の素材をいかに活かすかが重要になります。男子グループは、身の回りにある素材を集めテストピースを作成。カラーリングに最適な素材や配合を研究しました。女子グループは、出来上がったものをどんなシーンで使ってもらいたいかをイメージし、カフェでスイーツを盛り付けるうつわをデザイン、実際にうつわも制作しました。
　そして、ここから誕生した作品が「閑谷 kainoha plate」になります。テストを行った全１１種類の素材からカラーリングは「閑谷学校の楷の葉」を使用し、デザインは全４種類の中から「葉皿」に決定。２０２０年の和気閑谷高校（閑谷学校）創学３５０年を祝うにふさわしいうつわとなりました。

住　所：〒709-0422 岡山県和気郡和気町尺所１５
電　話：0869-93-1188
http://www.wakesizu.okayama-c.ed.jp

＋ 特別史跡 旧閑谷学校

　江戸時代前期の寛文１０年（１６７０）に、岡山藩主 池田光政によって創建された、現存する世界最古の庶民のための公立学校で、２０２０年で創学より３５０年となります。
　２０１７年から史跡を活性化するための委員会に呼んでいただき、史跡を活用したイベントや商品開発などにも数多く携わらせていただきました。
　旧閑谷学校のシンボルといえばもちろん国宝の講堂ですが、毎年、赤と黄色に色付く楷の木も有名です。楷の木は、その由来となる孔子にちなんで「学問の木」としても親しまれています。
　このプレートが学びのうつわとして、ご家庭でも重宝されることを願っております。

住　所：〒705-0036 岡山県備前市閑谷７８４
電　話：0869-67-9900
http://shizutani.jp